princeton.log

Princeton 大学の Department of Computer Science に一年留学する日本人が、学んだことや感じたことを綴ります。

Photos

今週は中間試験なので、写真を何枚かのせて終わりにします。
f:id:liwii:20191022222138j:plain
先日キャンパスを歩いていたら、青い鳥を見つけました。いいことあるといいなあ・・・
f:id:liwii:20191022222142j:plain
最近ちょっと寒くなってきたのですが、金曜日は珍しく暖かくて、リスが木の上でうとうとしているところを見かけました。何度見てもかわいい。
f:id:liwii:20191022222153j:plain
僕が最近よく勉強に使っているスペースには自由に使える黒板があります。そこにリスを書いておいたんですけど、一週間後くらいにふと見たら頭の上に輪っかがつけられていました。天に召されてしまったのか・・・悲しいなあ・・・
f:id:liwii:20191022222144j:plain
最近フライパンを買ったので、ちょっとだけ料理をするようになりました。これはパスタに目玉焼きをのっけたやつです。結構美味しかったんですけど、まるで美味しそうに撮れませんでした。誰か僕に写真を教えてください。
f:id:liwii:20191022222151j:plain
最近こっちでできた友達が、毎週大量のプリングルスをくれるようになりました。聞けば、彼のMeal Planでは毎週一定量のスナックをもらえるそうで、余ってるからあげる、とのこと。Hollis, 君はなんていいやつなんだ。
来週はもうちょっとちゃんとやります。

ニューヨークのチャイナタウンに行ってきた

日曜日にニューヨークのチャイナタウンに遊びに行ってきたので、今日はその紹介をしたいと思います!!

前回のニューヨーク

プリンストンから電車で1時間半、車で2時間ほどかけるとニューヨークにいけるので、週末にニューヨークに行くのは割と簡単です。僕も実は今回が初めてではなく、先々週に一回遊びに行ってきました。
その時の一番の思い出はこの写真ですね。
f:id:liwii:20191014142135j:plain
高いビルの間をキョロキョロしながら歩いていたら、スパイダーマンの衣装を着た男に「一緒に写真撮ろうぜ!」と言われ、なんか怪しいなと思いながらとったのがこの写真です。この直後に、
「タダじゃないんだ、チップをよこせ」
みたいなことを言われて $20 取られました。いやいや高すぎでしょ・・・映画一本見るより高いってどういうことなんですかね。とった写真も、ここでは隠していますが顔が困惑でひどいことになっていて人に見せられたものではありません。20$をドブに捨てることになってしまいました。
悔しすぎて帰った後いろんな人にこの話をしたんですが、みんな「あー、あれにひっかかちゃったのか・・・」という反応だったので、多分ニューヨークでは有名な手口なんだと思います。皆さんもニューヨークにお越しの際はお気をつけください。
僕はもうこれに懲りたので、ニューヨークで話しかけてくる人はもう信用しません。スパイダーマンバットマントランスフォーマーが出てくる映画ももう見ません。

出発

さて、本題に入りましょう。今回のニューヨーク訪問は、"Asian American History" という僕がとっている授業の一環です。ある日の授業で、「参加は自由だけどニューヨークのチャイナタウンへのフィールドトリップがあります。バスもご飯もタダです。」とアナウンスが。これは行くしかない!ということで急いで参加フォームを埋め、当日を迎えました。
当日は10:45にキャンパス内のバスロータリーに集合でした。僕は10:45ちょうどについたのですが、その時に集まっていたのは20人ほど。しかしその後もみんなワラワラとやってきて、最終的には4~50人が集まっていました。
f:id:liwii:20191014142139j:plain
このバスに乗り込んでニューヨークに向かいます。プリンストンを出たばかりの頃は本当に何もない田舎道を延々と進むのですが、一時間もすると建物がちらほら見え始め、
f:id:liwii:20191014142140j:plain
さらにしばらくすると中国語の看板を掲げた建物が目立つようになりました。このマクドナルドとかそうですね。(見えるかな・・・)f:id:liwii:20191014142150j:plain
その後5分ほどで降ろされたのがここです。
f:id:liwii:20191014142151j:plain
街並み、歩いている人々共に中国感が強く、チャイナタウンにやってきた感じがします。

Museum of Chinese in America (MOCA)

その後教授に連れられてまず入ったのが、Museum of Chinese in America (MOCA) です。その名の通り、アメリカにおける中国人の歴史についての展示が行われています。
入り口をくぐると、まずおみやげ屋さんがあります。
f:id:liwii:20191014142158j:plain
京劇のお面など、中国っぽいものもたくさん置いてあるのですが、ハイチュウやキットカットも置いてあったりします。Chineseとは・・・ 中では、中国文化についての展示や、
f:id:liwii:20191014142209j:plain アメリカで中国人がどのように見られてきたかを示す資料の展示などがありました。
1840~50年代のゴールドラッシュの時期に、主に中国の南部からアメリカに大量の労働者が流入したそうです。当時のアジアへの偏見や、安価な中国人労働者に職を奪われた白人の不満が重なり、19世紀の後半には彼らは国を挙げた排斥の対象となりました。 f:id:liwii:20191014142214j:plain
そんな中国人が、第二次世界大戦の頃には日本と対比して「勤勉で実直なよき同盟国」として描かれるようになったことなどは興味深かったですね。f:id:liwii:20191014142211j:plain

チャイナタウンツアー

その後は、MOCAのスタッフの方が一時間ほどチャイナタウンをガイドしてくれました。驚いたのは、MOCAのある先ほどの一角はチャイナタウンの端っこで、中国色が薄い場所であったという事実です。ガイドについてチャイナタウンの中心部に入っていくと、
f:id:liwii:20191014142307j:plainf:id:liwii:20191014142244j:plainf:id:liwii:20191014142249j:plainf:id:liwii:20191014142257j:plain このような光景が広がっていました。でかでかと掲げられた漢字の看板に、申し訳程度のアルファベット。完全に中国です。
僕がこの辺りに慣れていないせいかもしれませんがチャイナタウン一帯はかなり広く感じられました。また「観光地」の印象が強い横浜や神戸のチャイナタウンと違って、たくさんの中国系の人々がここで実際に生活している気配を感じました。それがもっとも大きかったのがチャイナタウンにある大きな公園、コロンブスパークです。

置いてかれそうだったので急いで撮ったので、かなり見辛い動画になってますね・・・ごめんなさい。多くの中国系のご老人たちがベンチに座ってトランプや中国象棋に興じたり、中国っぽい弦楽器を片手に歌ったりしている姿は衝撃でした。
というわけで、かなり面白い場所でした。しかしガイドさんの話によると、劣悪な環境の中国人向け集合住宅が摘発されたりと色々と問題もおこっているようです。今度しっかり調べてみたいですね。

ご飯

その後はチャイナタウンのレストランで中華料理をいただきました! f:id:liwii:20191014142300j:plain
f:id:liwii:20191014142302j:plain 写真に写っている量は少ないですが、この後めちゃくちゃ料理がきました。僕のテーブルには5人座っていたのですが、全ての料理が8人前で出てきたので最後は少し残ってしまいました・・・
割とアメリカの食事に飽き始めているので、めちゃくちゃ美味しく感じられました。中でも写真の右の方に写っているエビとピーマンの炒め物は本当に美味しかった・・・ただでこんな機会をくれる学校に感謝ですね。

と、いうわけでチャイナタウンでした。日本のチャイナタウンよりもかなり規模が大きく面白いところで、まだまだほんの一部しかみられていないので機会があればまた行ってみたいですね。
来週から中間試験があるので、次回はめちゃくちゃ簡単な記事になってしまうかもしれませんがご容赦ください。それでは。

プリンストンの授業② Computer Vision の続き

こんにちは。こちらでは、半袖でも過ごせる日と上着を重ね着してもまだ寒い日が交互に訪れていて、季節の移り変わりを感じます。10月の頭でこの気温だったら、真冬にはどうなってしまうんだろうか・・・

さて、前回はこのような画像から
f:id:liwii:20191001115652j:plain
このようなエッジ画像を取り出しました。
f:id:liwii:20191001125246j:plain
この画像を、

  • もっと線が細く
  • ノイズを除いたものに

変えよう、というのが今回のお話です。  前回、画像の各点について周りの点との色の違いのベクトルを取り出しました。このベクトルは、自分と最も色の違う点が存在する向き、つまり画像上のエッジに垂直な向きを持っているはずです。
f:id:liwii:20191008040834j:plain
ということは、この向きに沿って一番値が大きい部分だけを残し、残りの部分を削除すればいい感じでエッジを細くできそうです。これをNon-Maximum Suppressionと言います。
この処理をすると、例えば
f:id:liwii:20191008041532j:plain
こういう画像にこの処理を施すと、真ん中の2つの明るさのピークのみが残り、残りの部分が全て黒く塗りつぶされることになります。 f:id:liwii:20191008041536j:plain
先ほどの図形の画像にNon-Maximum Suppression を施すと、以下のような画像が得られます。
f:id:liwii:20191008042024j:plain
うまく線が細くなっているのがわかりますね。
あとは、画像に残ったノイズを除きましょう。これには閾値処理(Thresholding といいます)が有効です。一定以上の大きさを持たないエッジを全て削除し、残った部分をこの画像のエッジと判断すればいいのです。
しかし、単純な閾値処理には問題があります。例えば、下のような画像から
f:id:liwii:20191008045841j:plain
今まで説明してきた操作で、以下のような画像が得られたとしましょう。
f:id:liwii:20191008045835j:plain
この画像に対して、あまりにも低い閾値を設定すると、茂みの部分などからあまりにも多くの線がエッジとして検出されてしまいます。
f:id:liwii:20191008045830j:plain
逆に、閾値を高くしすぎると、このように真ん中の橋のような部分の線が途切れ途切れになってしまいます。 f:id:liwii:20191008045842j:plain
これは、一本の線の中にも、周りとの色の差が大きい部分と小さい部分があることから起きる現象です。しかし、一本の線が途切れ途切れで検出されるのはあまり良くない気がします。点単位ではなく、線単位でエッジを画像に残すかどうかを判断した方が良さそうです。
そのために、ここでは単純な Thresholding ではなく Hysterisis Thresholding という方法を使います。
Hysterisis Thresholding では、tH, tL という2種類の閾値を用います。先ほどのNon-Max Suppressionで残った各線に沿って各点の値を調べ、

  • tH以上の値を持つ点を画像に残します。
  • すでに画像に残っている点と繋がっているtH以上の点があれば、その点も画像に残します。

例えば、線A, Bに沿って各点の値を調べた結果が以下のグラフのようになっているとすると、(縦軸が各点の値の大きさです)線Aは全体が画像の中に残るのに対し、線Bは全て画像から消えることになります。   f:id:liwii:20191008055234j:plain   こうすることによって、弱いエッジを画像から消しながら、強いエッジを途切れ途切れにせずに画像から残すことができます。
先ほどの木の画像にHysterisis Thresholding を適用した結果がこちらです。細かい模様は消えているものの、各線は比較的繋がっていることが見られます。
f:id:liwii:20191008045833j:plain
最後にHysterisys Thresholding を先ほどの図形の画像に適用すると、ノイズがほとんど消えたエッジ画像を手に入れることができました。
f:id:liwii:20191008042952j:plain

これでCanny Edge Detection の話はおしまいです。実際には閾値ガウス分布の幅といったパラメーターを決めるのが難しく、綺麗に一発でエッジ画像が取れなかったりするのですが、うまく設定できると綺麗にエッジのみの画像を得ることができます。

初めて授業の内容を詳細に書いてみたんですが、予想以上に大変でしたし、文章で伝えるのは難しいですね・・・次回からは、授業の話をするときも「授業ではこんなことをやってます→詳細はこのページで見てね」みたいなフォーマットにするかもしれません。

次回はもうちょっとカジュアルな話をします。それでは。

プリンストンの授業② Computer Vision

先日朝起きて部屋を出ると、キツネが目の前に突っ立っていてびっくりしました。中型犬くらいのサイズがあるのでリスと違ってちょっと怖かったです。リスとか食べてるんですかね・・・
f:id:liwii:20191001125746j:plain

余談はこれくらいにして、今回は授業でやっていることについて触れたいと思います。
今日紹介する授業は COS 432 Computer Vision です。

コンピュータビジョン(computer vision)はコンピュータがデジタルな画像、または動画をいかによく理解できるか、ということを扱う研究分野

です。*1
この授業も、画像を処理していかに情報を取り出すか、ということを単純な形状検出からディープラーニングなどを用いた意味認識まで幅広く扱う授業になっています。
週2回の授業 + 2週に1回提出のPythonによる実装課題という構成で授業は進んでおり、今週にも1つ宿題の提出期限が迫っています。そんなわけで、今日は課題の一つの Canny Edge Detector について説明したいと思います。(コンピュータービジョンの分野においてはかなり基本的なものなので知っている人も多いかもしれませんが・・・)
Canny Edge Detector は、画像からエッジ検出を行う仕組みの一つです。平たくいうと、画像の中にある「線」を検出するということですね。 f:id:liwii:20191001112906j:plain
こういう画像を
f:id:liwii:20191001112933j:plain
こういう風にしたい、ということです。
そもそも画像の中の「線」とはなんでしょうか?ここでは、「隣の点とのい色の違いが大きい点が並んでいる部分」と考えましょう。そうすると、隣の点との色の違いが大きい点を全て取ってくれば線が検出できるような気がします。
しかし、ここに一つ問題があります。画像には、様々な要因によって以下の白い点のようなノイズが入ります。
f:id:liwii:20191001115652j:plain この画像を単純に処理すると、白いノイズもエッジとして検出されてしまいます。
f:id:liwii:20191001115649j:plain
これを防ぐにはどうすればいいのでしょうか?一点だけ目立っている点を除くには、周りの点との平均を取って画像の中の色の差を滑らかにしてあげれば良さそうです。実際には、実際には、ガウス分布による重み付き平均を用いて画像を平滑化します。
先ほどのノイズが入った画像にこの処理を施すと、
f:id:liwii:20191001121621j:plain
このように、ノイズが目立たなくなっているのがわかります。
この後に、隣の画素との色の差を横方向、縦方向に取ってあげると以下のような画像がとれます(実際にはもうちょっとだけ複雑な処理をしていますが、ここでは割愛します)。
f:id:liwii:20191001123535j:plainf:id:liwii:20191001123537j:plain
いい感じで画像の線がとれてそうな感じがしますね。
それぞれの点について、先ほど取ったx方向、y方向の差をdx, dyとすると、ベクトルf:id:liwii:20191001124430g:plainがその点の周りの色の勾配を表すことになります。よって、f:id:liwii:20191001124435g:plainでその点の周りの点との差の大きさが、f:id:liwii:20191001124439g:plainで勾配の向きが取れることになります。 *2
それぞれの点について、勾配の大きさを表した画像は下のようになります。
f:id:liwii:20191001125246j:plain
なかなかいい感じにとれていますが、線が太すぎるのでもうちょっと細くしたいですね。また、ノイズがまだ残っているのも気になります。 ちょっと時間がなくなってきたので、今回はこの辺で終わりにして残りの説明は次回に回します。また来週〜

*1:https://ja.wikipedia.org/wiki/コンピュータビジョン

*2:dx = 0の時は別で処理する必要がありますが、Pythonのmathモジュールにあるatan2という関数がよしなにやってくれます。

プリンストンのご飯の話

こっちにきてからそろそろ三週間ですが、意外と日本のことを知っている人がちらほらいます。中でも驚いたのが、「私テラスハウス見てるよ!」といって話しかけている子が多いことです。噂には聞いていましたが、本当に海外で流行っているとは・・・
さて、前置きはこのくらいにして、今日はこっちで毎日食べているご飯について書いていきたいと思います。

Dining Hall

プリンストンには寮にいくつかDining Hall(食堂)があって、そこで食事をとることが結構多いです。確か全部で5つだったかな?寮費とは別に食事のお金を納めている人であれば、基本的にどこでも自由に利用できます。
中はこんな感じになっていて、食べたいものを好きなだけ持って行って食べることができます。
f:id:liwii:20190924094607j:plain これはサンドイッチ用の具材が色々置いてある所の写真ですね。他にもサラダやピザ、さらには頼むとその場でお肉を焼いてハンバーガーを作ってくれるところもあったりします。
f:id:liwii:20190924094609j:plain 僕のこの日のご飯はこんな感じでした。(あんまり美味しそうに撮れなくてすみません・・・)
f:id:liwii:20190924094613j:plain

味は意外と(といったら失礼ですね)美味しく、またそれなりにバリエーションもあるのでそこまで不満はありません。アイスクリームとコーンも食堂に置いてあるので、帰りに食べていけるのが個人的には嬉しいです。
でもこちらのパン中心の食事を毎日続けているとなんだか口の中が乾いてくるような気がして、日本で食べていた麺類や米類が恋しくなります。僕は日本にいた時は割とピザやハンバーガーが好きだったんですが、毎日食べるとなるとちょっと話が違う、というのは発見でした。
ちなみに気になるお値段ですが、毎食食堂で食べられる Unlimited Planに加入するとなんと年間 $7,060 です。ご飯は割と美味しいし、食べ放題なので量も食べられるんですが、これは流石に高いですね・・・ 僕は1日あたりおよそ1食だけ食堂で食べられる Block 95 Plan に加入したのですが、それでも $3,610 です。「食堂 = 安い」という僕の以前の認識がアメリカでは通用しないことを知りました。

それ以外の選択肢

2年生以下の学生には、先ほどいった Unlimited Plan の加入が義務付けられているのですが、3年生からはその義務が無くなります。それからもPlanに加入し続ける学生もいるようですが、多くの人はDining Hallではないところでご飯を食べるようになるようです。僕が自分で体験したわけではないのですが、人づてに聞いたDining Hall 以外の選択肢について少し書きます。

Eating Club

キャンパスの東側に立派な建物が並んでいる通りがあります。これらはEating Clubといって、主に3年生以上の学生がお金を出し合ってご飯を作ってもらっているらしいです。
f:id:liwii:20190924094641j:plain 上級生にとっては、Eating Clubは交友関係を広げるという意味でも重要らしく、ただ食事をとる場所以上の意味をとっているようです。中には選抜のあるクラブもあり、希望通りのところに入れなくて泣く子もいるとか・・・
ちなみにそんなEating Clubですが、そのうちの1つであるIvy Clubを例にとると、なんと年間 $9,680。ただでさえ高かったDining Hall の食事を上回ってくるとは驚きです。一応大学側もEating Clubの学生にとっての重要性をわかっていて、ある程度援助が出るという話を聞きましたが・・・一体どんな料理が出ているのか、滞在中に一度食べに行かせてもらいたいですね。

自炊

以前も紹介しましたが、寮の地下にはキッチンがあるので、一応自炊もできなくはないです。材料についても、ちょっとお金を払って電車に乗れば近くの街に出られて買い物ができますし、土日はWalmartなどの大型スーパーに向かって無料のシャトルバスが出ます。
なので自炊をしている子もちょいちょいいるみたいです。実際に、今日も寮の地下で自分で作った料理を食べている人を見かけました。
さらに、当番を決めてみんなで順番に料理をしてご飯を食べるCo-opという仕組みもあります。こちらは1セメスターあたり$600とかなり良心的な価格でご飯を食べることができます。これもどんなものを作っているのかよくわからないので、Co-opをやっている友達を作っていつか行ってみたいと思います。

Free Food

先ほども言いましたが、Dining Hall の食事はめちゃくちゃ高いので、僕は1日1食だけのBlock Planに加入しています。そこで、残りの2食は何か別の手段で調達しなくてはなりません。
朝食に関しては、大きいプレッツェルのボトルを調達したのでこれを毎日二つ食べています。別に不味くはないんですが、所詮は塩をまぶした小麦粉なので最近はちょっと飽きてきましたね・・・
f:id:liwii:20190924094601j:plain その他については、ただでご飯を食べられるところが学内にたくさんあるのでそれを活用しています。
例えば昨日は、画像処理の研究をしている人の発表を聞きながら昼ごはんを食べるイベントが学部であったので、昼はそこで済ませました。サーモンの焼いたやつがすごく美味しかったです。毎週月曜昼に開催されるらしいので、毎週参加させてもらおうと思っています。
f:id:liwii:20190924094618j:plain また、ただでクッキーとお茶がもらえるカフェのような場所もあります。このクッキーは学生が焼いているらしいのですが、割と美味しいし種類も毎日変わるので僕は結構気にいっています。夜12:00まで空いているので、夜中に小腹が空いた時などはここでクッキーを食べながら作業したりしています。
f:id:liwii:20190924094629j:plainf:id:liwii:20190924094637j:plain また、Fee Food というメーリングリストにも加入しています。ここには、構内で開催される諸々のイベントで余ったご飯の情報がこんな感じで流れてきます。
f:id:liwii:20190924094624j:plain 意外と美味しいものが食べられたり、同じようにご飯を食べにきた人と仲良くなれたりするので、これも毎日活用させてもらっています。
こんな風に、色々なところで色々なものが食べられるので、1日1食しかDining Hall のご飯が出なくても食事に不自由なく生活できています。下手に高額なプランを選ばなくてよかったなあと思いますね。

と、いうわけでご飯の話でした。さっきも言いましたが、やはり日本のご飯が恋しくなりますね・・・残り9ヶ月ですが、もうちょっとこっちの食事が馴染んでくるといいなと思います。
次回はとっている授業をどれか紹介したいと思っています。また来週〜

プリンストンの授業① 履修について

こんにちは!今週の月曜日は敬老の日ということですが、当たり前ながらこちらでは普通に授業がありました。こういうちょっとしたことで、今自分は日本にいないんだなあということを改めて実感させられます。
さて、前回「次回は授業について書きたい!」と言いました。本当は授業内容などに踏み込みたかったのですが、如何せんまだ初週が始まったばかりなのであまり書けそうなことがありませんでした・・・
そこで、今回はこちらでの履修の組み方や履修科目の登録の仕方などについて書いていきます。

履修の仕組み

僕の今学期の履修はこんな感じになりそうです。
f:id:liwii:20190917114843p:plain 基本的に、こちらの学生は1学期あたり4科目を履修します。僕が見た限りではほとんどの科目には週に2回の講義が含まれ、場合によってはPreceptと呼ばれる週に1回の少人数の授業がそれに加わります。講義は1回50 or 80分、Preceptは1回50分に設定されていることが多い印象で、東大の1コマ105分の授業に慣れているとすごく短く感じますね・・・ プリンストン生は、まず自分の学科を卒業するために必要な科目がそれぞれあり、その他にも色々な分野から少しづつ科目を履修することを義務付けられているらしいです。(歴史を〜科目、化学を〜科目・・・みたいな)
その結果、例えば僕の所属するDepartment of Computer Science (COSと略されます)では、COSの科目を2~3科目、他の分野から1~2科目を履修するのがスタンダードになっていると聞きました。僕もそれに倣い、COS3科目に加えて気まぐれに歴史の科目を一つとったのですが、読まされる文章が多くて潰れそうになっています。大丈夫かな・・・

履修のしかた

ここからは、実際に履修登録をする手順を紹介したいと思います。
Course Offerings
このウェブサイトに今学期に開講される各科目について簡単な説明が載っています。まずはこちらをみて、受けたい科目を選びます。
受けたい科目が決まったら、TigerHubという学生用のポータルサイトのようなものにログインし、受けたい科目の情報を入力します。先述のPreceptは複数回行われ、どれか1つに登録すればいい場合が多いので、その時間もこのときに選びます。
f:id:liwii:20190917114903p:plain あとはボタンをポチポチ押していけば履修は終わりです。まあ東大とさして変わらないような気もします。
1つ違いをあげるとすれば、各科目の履修可能人数が決まっていて、その上限に達するとシステム上その科目を履修できなくなることです。交換留学生は履修登録できるようになる時間が遅いので、僕が履修登録をしようとしたときは色々な面白そうな科目の定員が埋まっていて焦りました。
とはいえ、多めに履修登録をしておいてあとで受ける科目を選別する学生が多いらしく、いっぱいだった科目もしばらく待っていれば空席ができることも多いです。僕も無事、希望通りに履修を組むことができて一安心でした。

ReCal

最後に、プリンストン生が履修を組むのを助ける、ReCalというツールを紹介したいと思います。 機能の一つとして、時間割作成機能があります。単語で授業を検索して、ワンボタンで時間割に加えられるので本当に便利です。最初に載せた僕の時間割もこのReCalを使って作っています。
さらに、過去の授業に対する学生の評価も確認することができます。東大にも逆評定という紙の冊子があるのですが、それのWeb版ですね。科目によっては非常に辛辣なことが書かれていたりして非常に面白いです。課題が多すぎる科目を4つ取ることを避けるなど、履修を組むときにはかなり有効活用できると思います。
f:id:liwii:20190917114945p:plain 過去の学生のプロジェクトとして作られたものらしいのですが、PC上でReCalとにらめっこしている人はよく見るので、かなりの割合のプリンストン生が使っているようです。実際にこれだけ使われる状態に持っていけるのはすごいなあと思います。

おまけ

歴史の授業の開始前の教室の様子をとったので載せます。ちょっと早く着きすぎたのでスカスカですけど、講義開始時にはほとんど全ての席が埋まっていました。
f:id:liwii:20190917115003j:plain 授業中の写真も撮りたいんですけどなかなか撮れそうなタイミングがなく・・・いつかちゃんと授業の雰囲気を伝えられるように頑張ります。

こんな感じで、履修の話はおしまいです。もうちょっとしてから、授業の中身について面白い話ができればいいなと思っています。
次回はご飯の話にしようかと考えています(予定は予告なく変更になる場合があります)。お楽しみに!

プリンストンでの暮らし

こんにちは!先週の水曜日にプリンストンにやってきてから、早いもので一週間が経とうとしています。こっちにきてから一発目の記事として、まず僕の住んでいるところを紹介します!

建物について

僕が住んでいるのは、1903 Hall という建物です。Upperclass Dormitory と呼ばれるタイプの寮で、3~4年の上級生が一人部屋で住んでいます。
全体的にこの大学は建物が綺麗なんですが、この建物も例外ではありません。日本とは別世界にやって来たなあという感じがします。

f:id:liwii:20190908213501j:plain f:id:liwii:20190908213614j:plain

お部屋について

次に、住んでいる部屋の紹介をします。
基本的に、全ての部屋には電子ロックがかかっています(Upperclass Dormitory 以外でどうかはわかりません)。 入り口のロックに学生証をかざして、
f:id:liwii:20190908213629j:plain 4桁の暗証番号を入れることで部屋に入ることができます。
f:id:liwii:20190908213645j:plain オートロックなので、学生証を持たずに外に出ると締め出されて、事務の人に開けてもらわないといけなくなります。同じ交換留学でスイスから来た子が昨日早速締め出されていました・・・ 開けてもらうのは2回目or3回目まで無料(どっちか忘れました)ですが、それ以降はお金がかかるそうです。気をつけなければ・・・
ちなみに、入居初日にスマホケースにつけるカードホルダーをもらいました。トイレやシャワーも外にあり、ふらっと部屋を出ることは割と多いので助かります。 f:id:liwii:20190908213840j:plain

部屋はこんな感じです。 f:id:liwii:20190908213907j:plainf:id:liwii:20190908213912j:plain 一人部屋にしては広い、収納もたくさんある、光もちゃんと入ってくると割と気に入っています。もう一人の東大からの留学生の部屋は2/3くらいの大きさだったので、当たりを引いたかもしれません。

共用施設

シャワーとトイレはこんな感じで共用になっています。 f:id:liwii:20190908213958j:plainf:id:liwii:20190908214009j:plain ちゃんとカーテンじゃなくて硬い仕切りがあるのがいいですね。脱衣所に当たる部分がないので、脱いだ服、これから着る服をどこに置けばいいのかが悩みの種です。

地下には共用のランドリーがあります。洗濯機・乾燥機共に無料に使えます。服が汚れても気軽に洗濯できるのはいいですね。 f:id:liwii:20190908214053j:plain 共用スペースにはキッチンもあります。詳しいことはまた書きますが、僕は一日一回しか寮の食堂で食事を取れないので、いずれは自炊もしていきたいです。 f:id:liwii:20190908214108j:plain

キャンパス

最後に、キャンパスでとった写真を何枚か載せておきます。先ほども言いましたが、本当に建物が綺麗で歩くのが楽しいです。 f:id:liwii:20190908214136j:plainf:id:liwii:20190908214151j:plain f:id:liwii:20190908214200j:plain 本当に余談ですが、キャンパスにはリスがめちゃくちゃいて、歩くたびに何匹かに遭遇します。僕は全体的にげっ歯類が好きなので、見るたびに癒されています。 f:id:liwii:20190908214231j:plain f:id:liwii:20190908214245j:plain

まだわからないことも多いので、少し内容薄めの投稿になってしまいました・・・今週から授業が始まるので、次は授業について少しかけたらいいなと思います。書いてほしいこと、調べてほしいことなどあれば言っていただければどんどん記事にしたいと思っているので、コメントお待ちしています!