princeton.log

Princeton 大学の Department of Computer Science に一年留学する日本人が、学んだことや感じたことを綴ります。

クラブ活動

先日、学内で開催されたビンゴ大会に参加してきました。
f:id:liwii:20200305210906j:plain 僕が予想していたビンゴ大会とは違い、1人あたり4枚のカードが配られ、10~20秒に1回数字が読まれると言う超ハイスピードなビンゴでしたが、それはそれで新たなゲーム性があって楽しかったです。
ちなみに、僕はTシャツを当てました。嬉しい。
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今日はプリンストンでのクラブ活動(日本でいうサークル)の話をします。

概要

プリンストンの学生は割と毎週課題に追われているため、日本の学生よりはクラブ活動に費やす時間は少ない気がします。それでも、学生たちは様々なクラブで精力的に活動しています。

ODUS

様々なクラブを含む学生団体は、ODUS (Office of the Dean of Undergraduate Students)という組織によって管理されています。

ODUS Student Organizations

詳しいことはあんまりよくわかっていないのですが、団体として使ったお金をODUSに申請すると一定の限度額まではODUSが負担してくれるようで、それがクラブ活動が盛んな理由の一つになっているのかなと思います。

クラブ紹介

ここからは、僕が参加したことのあるまたは友達が参加しているクラブを紹介していきたいと思います。

Clockwork

プリンストンにもスポーツ推薦のような制度があり、野球やアメリカンフットボールなどの一部のスポーツチームはそういう選手で構成されたセミプロのようなチームになっています。この間も、おそらく高校生の野球選手向け?のキャンパスツアーが開かれているのを目にしました。
というわけで、おそらく一般の生徒はそうしたチームに参加することはできないのですが、もっとカジュアルなスポーツクラブもたくさんあります。その一つがClockworkです。

Princeton Clockwork: Men's Ultimate Frisbee

これはアルティメットと呼ばれるフリスビーを用いて行う競技のクラブです。僕は最初の練習にだけ参加したのですが、思ったよりハードな競技だったので運動不足の体には厳しいと判断してそれ以降参加していません。
ここはAチームとBチームに別れており、Bチームは週に3回、Aチームは週に5~6回ほどの練習があると聞いた気がします。忙しい中でそれだけの練習時間を捻出できるのは素直にすごいなあと思いますね・・・近くの大学まで出かけて行って試合をしたりもしているようです。

KoKo Pops

プリンストンにはダンスや演劇などのパフォーマンスを行うクラブがいくつもあります。KoKo Pops もその一つです。これはK-popダンスを行うクラブで、授業を一緒に受けている友達の一人が所属しています。割と頻繁に練習はしているようで、とりわけ彼らの公演があった先週は1日5時間(!)ほどのリハーサルをこなしていたそうです。その友達も死にそうな顔で講義室に座っていたのが印象的でしたね・・・ 彼らは定期的に学内の劇場で公演を行っているのですが、面白いのはその公演のチケットが有料で販売されていて、しかも学校のウェブサイトから購入できるという点です。

https://tickets.princeton.edu/Online/default.asp

見た感じだと、演劇やダンスは1公演10ドル前後で販売されているものが多いような気がします。もっとも、プリンストンの学生であれば1学期に2回までは無料でチケットを手に入れることができます。僕も友達に頼まれて断りきれずにKoKo Popsのチケットを手に入れたのですが、この無料チケットのシステムがあって本当に良かったなあと思いました。
実際の公演は、開演前から劇場に長蛇の列ができるなど大盛況でした。 f:id:liwii:20200213200734j:plainf:id:liwii:20200229192001j:plain ダンスのクオリティも割と高かった・・・ような気がします。日本と比較しようかと思ったのですが、僕は東大のダンスサークルの人々の公演に行ったことがないので比べようがないですね・・・。帰ったら日本のサークルの人々が何をやっているのかをちゃんと見てみたいなあという気持ちになりました。

E-Club

Entrepreneurship Club の略です。起業に興味のある学生がいくつかのグループに別れて様々な企画を行なっています。
そのうちの一つが Hack Princeton という年に2回行われるハッカソンです。3日間に渡って校内で開催され、様々な企業がスポンサーとし商品を提供したり、別の大学からも学生が参加したりと、それなりに大規模なイベントになっています。 f:id:liwii:20191108173842j:plainf:id:liwii:20191108173927j:plain 最初の方に知り合った友達が何人かHackPrincetonチームにいるので、僕も参加させてもらいました。カナダのウォータールーからやってきた学生たちとチームを組んでちょっとした賞をとり、Twilio という会社から 50$ 分のアマゾンギフトをもらいました。おかげてたくさんインスタントラーメンを買うことができました。
僕も一応 Wed Development チームというのに所属しています。しかし、聞けばメンバーは3人、定期ミーティングもなく、特に今作っているものないということで、全く所属している実感がありません。まあその分勉強に時間を回せるとポジティブに捉えることにします。

Chocolate Club

チョコレートを作って、学内のイベントで売っているクラブです。確かカカオ豆から作っているということで、かなり本格的ですね。各工程ごとに班に分かれて、ダイニングホールの地下にあるキッチンで毎週活動しています。 プリンストンにいる日本人の友達に強く勧められたので、僕も一度参加しました。その友達はテンパリング(チョコレートを溶かしてもう一度固める作業。口どけが滑らかになるらしい?)をやっていたということで、僕もテンパリングの班に入ったのですが、

  1. チョコレートを電子レンジで溶かす
  2. かき混ぜつつ温度を測る
  3. 下がってきたら型に流す
  4. 冷蔵庫に入れる

と、シンプルな作業を静かにこなすと、「はい、今日は終わり。また来週ね。」と言われてしまいました。正直楽しさがわからなかったので、この回以降1回も行っていません・・・

Princeton ACM

ACM 自体は "The Association for Computing Machinery" の略で、有名なコンピューターサイエンスの学会です。 Princeton ACM はそのプリンストン支部だそうで、2~3週間に1回 Code@Night というプログラミング言語フレームワークに関するワークショップを行なっています。 僕も最近はたまに Code@Night に行くようになったのですが、頻度がかなり低いのであまり団体に所属している感はないです。僕のある友達は2年前からPrinceton ACM にいたそうですが、「2年前はもっと頻繁に活動していた気がするんだけどなあ」と残念そうに話していました。

JSA

Japanese Students Associationの略です。日本人・日系の学生が中心になって、お寿司やラーメンを食べるイベントなどを定期的に開催しています。
僕は一応この団体の Treasurer (会計) なので、イベントには積極的に参加しています。といっても、先学期の活動は2~3回でしたが。食べ物目当てでやって来てすぐに去ってしまう学生も結構いましたが、日本語を勉強している子たちが来て日本語で話しかけてくれたりしたのが嬉しかったですね。

以上、クラブ活動の話でした。正直僕にはあまり積極的に参加しているクラブがないので、実態を把握しているとは言い難いのですが、少しでも雰囲気が伝われば嬉しいです。
それではまた来週。