princeton.log

Princeton 大学の Department of Computer Science に一年留学する日本人が、学んだことや感じたことを綴ります。

ニューヨークのチャイナタウンに行ってきた

日曜日にニューヨークのチャイナタウンに遊びに行ってきたので、今日はその紹介をしたいと思います!!

前回のニューヨーク

プリンストンから電車で1時間半、車で2時間ほどかけるとニューヨークにいけるので、週末にニューヨークに行くのは割と簡単です。僕も実は今回が初めてではなく、先々週に一回遊びに行ってきました。
その時の一番の思い出はこの写真ですね。
f:id:liwii:20191014142135j:plain
高いビルの間をキョロキョロしながら歩いていたら、スパイダーマンの衣装を着た男に「一緒に写真撮ろうぜ!」と言われ、なんか怪しいなと思いながらとったのがこの写真です。この直後に、
「タダじゃないんだ、チップをよこせ」
みたいなことを言われて $20 取られました。いやいや高すぎでしょ・・・映画一本見るより高いってどういうことなんですかね。とった写真も、ここでは隠していますが顔が困惑でひどいことになっていて人に見せられたものではありません。20$をドブに捨てることになってしまいました。
悔しすぎて帰った後いろんな人にこの話をしたんですが、みんな「あー、あれにひっかかちゃったのか・・・」という反応だったので、多分ニューヨークでは有名な手口なんだと思います。皆さんもニューヨークにお越しの際はお気をつけください。
僕はもうこれに懲りたので、ニューヨークで話しかけてくる人はもう信用しません。スパイダーマンバットマントランスフォーマーが出てくる映画ももう見ません。

出発

さて、本題に入りましょう。今回のニューヨーク訪問は、"Asian American History" という僕がとっている授業の一環です。ある日の授業で、「参加は自由だけどニューヨークのチャイナタウンへのフィールドトリップがあります。バスもご飯もタダです。」とアナウンスが。これは行くしかない!ということで急いで参加フォームを埋め、当日を迎えました。
当日は10:45にキャンパス内のバスロータリーに集合でした。僕は10:45ちょうどについたのですが、その時に集まっていたのは20人ほど。しかしその後もみんなワラワラとやってきて、最終的には4~50人が集まっていました。
f:id:liwii:20191014142139j:plain
このバスに乗り込んでニューヨークに向かいます。プリンストンを出たばかりの頃は本当に何もない田舎道を延々と進むのですが、一時間もすると建物がちらほら見え始め、
f:id:liwii:20191014142140j:plain
さらにしばらくすると中国語の看板を掲げた建物が目立つようになりました。このマクドナルドとかそうですね。(見えるかな・・・)f:id:liwii:20191014142150j:plain
その後5分ほどで降ろされたのがここです。
f:id:liwii:20191014142151j:plain
街並み、歩いている人々共に中国感が強く、チャイナタウンにやってきた感じがします。

Museum of Chinese in America (MOCA)

その後教授に連れられてまず入ったのが、Museum of Chinese in America (MOCA) です。その名の通り、アメリカにおける中国人の歴史についての展示が行われています。
入り口をくぐると、まずおみやげ屋さんがあります。
f:id:liwii:20191014142158j:plain
京劇のお面など、中国っぽいものもたくさん置いてあるのですが、ハイチュウやキットカットも置いてあったりします。Chineseとは・・・ 中では、中国文化についての展示や、
f:id:liwii:20191014142209j:plain アメリカで中国人がどのように見られてきたかを示す資料の展示などがありました。
1840~50年代のゴールドラッシュの時期に、主に中国の南部からアメリカに大量の労働者が流入したそうです。当時のアジアへの偏見や、安価な中国人労働者に職を奪われた白人の不満が重なり、19世紀の後半には彼らは国を挙げた排斥の対象となりました。 f:id:liwii:20191014142214j:plain
そんな中国人が、第二次世界大戦の頃には日本と対比して「勤勉で実直なよき同盟国」として描かれるようになったことなどは興味深かったですね。f:id:liwii:20191014142211j:plain

チャイナタウンツアー

その後は、MOCAのスタッフの方が一時間ほどチャイナタウンをガイドしてくれました。驚いたのは、MOCAのある先ほどの一角はチャイナタウンの端っこで、中国色が薄い場所であったという事実です。ガイドについてチャイナタウンの中心部に入っていくと、
f:id:liwii:20191014142307j:plainf:id:liwii:20191014142244j:plainf:id:liwii:20191014142249j:plainf:id:liwii:20191014142257j:plain このような光景が広がっていました。でかでかと掲げられた漢字の看板に、申し訳程度のアルファベット。完全に中国です。
僕がこの辺りに慣れていないせいかもしれませんがチャイナタウン一帯はかなり広く感じられました。また「観光地」の印象が強い横浜や神戸のチャイナタウンと違って、たくさんの中国系の人々がここで実際に生活している気配を感じました。それがもっとも大きかったのがチャイナタウンにある大きな公園、コロンブスパークです。

置いてかれそうだったので急いで撮ったので、かなり見辛い動画になってますね・・・ごめんなさい。多くの中国系のご老人たちがベンチに座ってトランプや中国象棋に興じたり、中国っぽい弦楽器を片手に歌ったりしている姿は衝撃でした。
というわけで、かなり面白い場所でした。しかしガイドさんの話によると、劣悪な環境の中国人向け集合住宅が摘発されたりと色々と問題もおこっているようです。今度しっかり調べてみたいですね。

ご飯

その後はチャイナタウンのレストランで中華料理をいただきました! f:id:liwii:20191014142300j:plain
f:id:liwii:20191014142302j:plain 写真に写っている量は少ないですが、この後めちゃくちゃ料理がきました。僕のテーブルには5人座っていたのですが、全ての料理が8人前で出てきたので最後は少し残ってしまいました・・・
割とアメリカの食事に飽き始めているので、めちゃくちゃ美味しく感じられました。中でも写真の右の方に写っているエビとピーマンの炒め物は本当に美味しかった・・・ただでこんな機会をくれる学校に感謝ですね。

と、いうわけでチャイナタウンでした。日本のチャイナタウンよりもかなり規模が大きく面白いところで、まだまだほんの一部しかみられていないので機会があればまた行ってみたいですね。
来週から中間試験があるので、次回はめちゃくちゃ簡単な記事になってしまうかもしれませんがご容赦ください。それでは。